その一歩が道となる

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春の皮膚炎について

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今回は春の皮膚炎について書かせもらいます

 

3月に入り日差しが暖かく感じる季節になってきました🌱

 

朝の寝覚めも冬に比べて大分楽になってきましたね♪

 

小鳥のさえずり、若葉の息吹、虫たちの目覚め、そんなすがすがしさとは裏腹に私の身の回りでは、花粉症、皮膚炎、めまい、うつなどの症状をよく聞きます。

 

こんなに素敵な季節なのにどうしてこんなに悩まされる季節なんでしょう?

 

 

また皮膚炎も大変起こりやすい季節ですね(>_<)

 

現代医学的にみると、その原因は花粉だったり、紫外線だったり、黄砂だったり、春風によるPM2.5だったり、確かにその通りだと思います。

 

特に昨今騒がれているPM2.5はかなりの影響があると思います。

 

春の天気図をみると年間を通して最も西風が吹く季節であることは間違いないです。

 

その影響で西の大陸からの化学物質が日本に流れ込みやすい気象状況でもあります。

 

花粉とPM2.5が重なることにより目のかゆみ、鼻水、皮膚炎が以前にもましてひどくなる可能性もあります。

 

では春を東洋医学的に見るとどんなことが言えるのか?

 

春は肝の季節と言われます。

 

東洋医学的な肝とは、肝臓の意味ではなくて血液を作ったり、栄養を貯蔵して必要に応じて使ったり、精神状態を安定させたりする意味があります。

 

そのバランスが乱れやすい季節が春だとあります。

 

春は木の芽立ちの季節と言われますが、草木の生長が上に伸びる季節です。

 

人間も同じく寒い冬に静かに止まっていた肝の気が上に伸びやかに動き出す季節です。

 

その勢いは体の内から外に向かって気を発散させます。その勢いが強すぎるために体の表面に様々に異常が現れその一つに皮膚症状がでる。

 

東洋医学の考えは科学的には根拠というものはないのかもしれませんが、人間も植物草木と同じという考え方は僕は好きです。

 

と言うわけで前置きが長くなりましたが、

 

皮膚炎に使われる塗り薬について

 

薬局で扱う塗り薬も様々ありまして、炎症を抑えるステロイド薬、免疫抑制剤、さらにはスキンケアを目的にした保湿剤など色んな種類があります。

 

その中でもステロイドは薬局でよく扱う塗り薬です。

 

ステロイド薬はその強さに応じて5段階に分かれています。

 

弱い順に 1,week (弱い) 2,midium(中間)3,strong(強い)4,very strong(とても強い)5,stronges(最も強い)

 

1,week (弱い)

 

あまり使われる塗り薬ではないです。

 

2,medium(中間)

 

リドメックス、キンダベート、ロコイドなど

 

主に顔や首、乳幼児の皮膚など弱い皮膚部分に使用されます。

 

3,strong(強い)

 

エクラー、メサデルム、アドコルチン、リンデロンなど

 

主に手足や体幹部分に使用されます。比較的炎症がまだ広がっていない段階で使用されることが多いです。

 

4,very strong(とても強い)

 

フルメタアンテベート、トプシム、マイザー、ネリゾナなど

 

主に手足や体幹部に使用されます。比較的炎症がひどく慢性化した部分に使用されます。



5,stronges(最も強い)

 

デルモベート、ジフラール、ダイアコートなど

 

最も強いステロイド外用剤です。炎症がかなりひどい部分に使用されます。



保湿剤について

スキンケアとして出される薬剤はほぼヒルドイド一強です。

 

毎日大変よく出されていて、多い人は25gチューブを数十本持って行かれます。

 

それを美白目的と週刊誌が取り上げていましたが、本当に必要な患者さんはその量が確実にいります。

 

私の思いとして日頃のスキンケアは絶対に必要な時代です。それは、先ほども書いた通りPM2.5をはじめとする化学物質や花粉などが原因で人間の皮膚に与えるダメージが一昔前に比べて確実に上がっているからです。

 

そのダメージにより傷ついた皮膚を放っておくと、そこからさらに炎症が広がりかゆみが出て掻いてしまう。

 

するとさらに傷が広がり炎症が進むといった負のスパイラルが起こります。

 

そうなるとステロイド剤などの強い塗り薬を使わざるを得なくなります。

 

ですので、傷が出来たらすぐに修復出来るように日頃からのスキンケアは欠かせません。

 

最近では食物アレルギーが皮膚からタンパク質が侵入することで起こるという仮説が言われるようになってきました。

 

乳幼児湿疹がひどいお子さんにステロイド薬や保湿剤が出されるケースがありますが、ステロイド薬は副作用があるから使用をためらって湿疹がひどくなってしまい、そこから食物のタンパク質が侵入して、アレルギーを発症してしまうということは最近よく言われています。

 

ですから、乳幼児のお子様のスキンケアはとても大切です。そのためには保湿剤は塗りすぎることはないと私は思ってます。

 

今回は主に薬局で使われる外用剤について書かせてもらいました。

 

皮膚炎は内臓疾患と比べて軽視しがちですが、体を守るバリアー機能でもありよい状態に保っておかないといけません。

 

日頃から皮膚をいたわる気持ちを持ちたいものです。

 

最後まで読んでくださり有り難うございました(^^)