その一歩が道となる

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風邪に使われる漢方薬、それは?

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前回のブログで葛根湯について書かせてもらいました。

 

今回は、私にとって欠かせない風邪薬について紹介させてもらいます。

 

 

その漢方薬はというと、『参蘇飲』という方剤です。

 

私が思うにこれほど良い風邪薬はないと思います。

 

その理由については後から書きたいと思うのですがまず私がこの薬に出会ったのは、やはり義父からの処方でした。

 

今から10年以上も前のことですので当時は漢方で風邪薬といったら葛根湯ぐらいしか知らなかったときです。

 

その時にいきなり参蘇飲と聞いても一体どういう薬なのか全く分かりませんでした。

 

半分興味本位といいますか、義父が処方してくれた薬なので悪いものではないだろうと思いよく分からないまま飲んでみたのでのですがこれがことのほか飲みやすい。

 

葛根湯がどことなく特殊な味がするのに比べて、参蘇飲はすっと胃に入っていく感じがしました。漢方を服用することに慣れた今となっては自分にとって美味しいと感じるほどです。

 

義父曰く、葛根湯には麻黄が入っていて胃が弱い人とかにはあまり使えないけど、参蘇飲には入っていないので胃弱の人でも大丈夫とのことでした。確かに葛根湯は何度も続けて飲んでいるうちに胃が悪くなることが多いです。さらには興奮作用もあるので目がさえてしまってよる寝れないことが多い。(これは麻黄の影響が大きいと思うのですが)

 

ですので参蘇飲というのは胃弱の自分にとってはもってこいの薬だったのです。

 

と言う訳で、どうして参蘇飲が良い風邪薬なのかその訳なのですが

 

まず、参蘇飲に配合されている生薬を見てみましょう!!

 

半夏 茯苓 陳皮 前胡 桔梗 紫蘇葉 枳実 葛根 大棗 人参 木香 甘草 生姜

 

これだけの生薬が入っているのです。

 

生薬が多いから良いというものではないのですがバランスの良さがすごい。

 

ちなみに葛根湯の成分を見てみると

 

葛根 麻黄 大棗 桂枝 芍薬 甘草 生姜

 

です。

 

葛根湯の成分は 葛根 麻黄 などの発汗解表剤が中心であるのに対して参蘇飲はその他にも咳に効く半夏や痰に効く桔梗、枳実が入っています。

 

さらに紫蘇葉。これが良い。

 

紫蘇葉はよく刺身などの解毒作用目的で一緒に食べたりしますが、漢方薬でも欠かせない素晴らしい生薬です。

 

解表作用もありながら、胃腸の調子も整える作用があります。

 

その他、滋養強壮になる人参、理気剤である木香、など本当にバランスのとれた方剤です。

 

自分は少し喉が痛いとか風邪気味だなと思ったらすぐに参蘇飲を飲みます。最近はインフルエンザが流行っている時期は風邪の予防で毎晩飲むこともあります。

 

以上、今回は胃腸にやさしい素晴らしい風邪薬を紹介させてもらいました。

 

尚、漢方薬の服用に当たっては場合により副作用が出ることもあります。またお飲みの併用薬との飲み合わせもありますので主治医や薬剤師に相談して服用してくださいね。