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生薬特集「キンポウゲ科」

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今回はキンポウゲ科の生薬について取り上げてみたいと思います。

 

キンポウゲ科の植物は基本的に毒性のあるものが多いですね。

 

特に有名なのがトリカブト

 

アコニチンというアルカロイドを含み、古代から毒矢などに使われていました。

 

ところがそんなトリカブトも加熱処理をして加工することにより人間にとって有益な作用を施すのです。

 

そんな人類が長年にわたって獲得してきた知恵と努力に心から感銘しますね😲

 

ところでキンポウゲ科の植物には観賞用として大変美しい花が多いです。

 

自分はそれほど花に詳しくないのですが、妻がガーテニングが好きで庭に沢山の花を植えています。

 

今回のブログを書くにあたってなにげにキンポウゲ科の花を調べていると今家に咲いているクリスマスローズキンポウゲ科の花みたいです。

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クリスマスローズ

 

花びらの綺麗なかわいい花ですね。

 

こんなにかわいい花なのにみんな下向きかげんに咲くのもなんともけなげというか・・・(._.)

 

その他、クレマチスという花もあります。

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クレマチス


こちらも淡い紫の花びらがなんとも素敵ですね。

 

ただクレマチスにも毒性があるみたいで花びらやつるの液が肌につくと荒れることもあるみたいで取り扱いは注意しないといけないみたいです。

 

それでは漢方薬で使われるキンポウゲ科の主な生薬を挙げてみたいと思います。

 

1,附子(ブシ)

ハナトリカブトなどの塊根を加工法により製したもの。

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トリカブト

[性 味] 大辛、大熱、有毒

 

[帰 経] 十二経

 

心・腎の気を補う。気をめぐらす作用がある。関節痛、知覚麻痺、手足の冷え症などを改善する作用がある。

 

[配合される漢方薬]

 

牛車腎気丸、桂枝加朮附湯、真武湯、八味地黄丸、麻黄附子細辛湯など

 

2,升麻(ショウマ)

サラシナショウマの根茎

 

[性 味] 甘、辛、微寒

 

[帰 経] 脾、胃、肺、大腸

 

発汗作用、熱をもった化膿性の腫れ物、胃下垂などの下にさがったものを上に持ち上げる作用がある。

 

[配合される漢方薬]

 

乙字湯、升麻葛根湯、補中益気湯、立効散など

 

3,黄連(オウレン)

オウレンの根をほとんど除いた根茎

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オウレン


[性 味] 苦、寒

 

[帰 経] 心、脾、胃、肝、胆、大腸

 

抗菌作用、抗炎症作用を示す。健胃作用、流行性熱病、出血性疾患、湿疹、口内炎咽頭痛などに使用される。

 

[配合される漢方薬]

 

温清飲、黄連解毒湯、荊芥連翹湯、三黄瀉心湯、竹筎温胆湯、女神散、半夏瀉心湯など

 

4,威霊仙(イレイセン

 サキシマボタンヅルの根および根茎

 

[性 味] 辛、鹹、温

 

[帰 経] 膀胱

 

痛風、腰や膝の冷痛、咽頭炎などに使用される。

 

疎経活血湯、二朮湯など

 

今回はキンポウゲ科の生薬について書かせてもらいました。

 

最後までお付き合いいただき有り難うございました。